データ分析コーナーの使い方⑨
逆ショッカー実践編
〜函館競馬場〜
逆ショッカーを狙うときの参考として、6月10日〜18日までの「重賞分析コーナー(競馬予想GP内コラム)」の中から、逆ショッカーの解説部分を抜粋した。函館競馬場の逆ショッカーが詳しく載っているので参考に。
今:今後しばらく、折を見て逆ショッカーの簡単な狙い所の解説をしようと思ってていて、今週は函館が始まるから、函館芝1200mの逆ショッカーを詳しく見てみようかと。2走前と今回の組み合わせだね。機会が30回以上のものに限定して抽出したら、6コースあった。それでも前走の条件まで入れちゃうと細かすぎてデータが少ないから統計的にどうかと思うけど、一応参考にね。左から複勝率、単勝回収率、複勝回収率になるよ。
京都芝1400m 0.231 95.9 47.9
東京ダ1400m 0.286 257.4 122.3
東京芝1400m 0.326 133.4 90.2
東京芝1600m 0.327 144.2 80.4
函館ダ1700m 0.218 125.5 104.4
函館芝1800m 0.306 224.4 215.6
これを見ると、回数の多いこの6コースに関しては単勝回収率が高いから、馬連とかじゃなくて、馬単のアタマか3連単がよいだろう。
編:なるほど、京都芝1400mから以外なら、みんな120円超えとは凄いですね。
今:決まるときは勝ち切っちゃう可能性が高いということで、かなり単勝の相性が良いコースということだね。この中で安定感が高いのは函館間のショックだ。特に函館芝1800mからは単複共に200円超えていて安定感もまずまず。ただ安定感だと案外東京芝の方が複勝率は高くなってるけど。あと京都1400mからは掛かりが悪いね。
編:本当ですね〜。ここだけかなり低い。
今:まぁ、これも回数が少ないからはっきりと断定は出来ないけど、やっぱり平坦で軽い、L質の際だった条件からは、逆ショッカーに対して良いショックにならないということになるんじゃないか。特に今回はS質のかなりきつい条件へと向かうわけだから。東京の芝からの回収率もそれほど良いわけでもないからね。やっぱりダートとか、芝なら小回りとか、S質のより強い条件からの方が、函館というS質の条件へ、しかも短縮に向かうわけだから、期待値は高くなりやすいだろう。
編:先週の函館スプリントSは、そのままストレートに逆ショッカーのジューヌエコール本命で来ましたね〜。馬単6000円も当ててましたし、美味しく頂きましたよ。少し変化球を投げてくるんじゃないかなんて思ってましたが、そのまま直球勝負でズドンと来ましたね(笑)。
今:少頭数で単勝7.2倍もつくんで、わざわざ変化球を投げなくても良いんじゃないのかな〜。
編:逆ショッカーの単行本に出ている通りの馬でした。函館スプリントSは逆ショッカーが走るレースっていう解説のやつです。それまでのステップも、本で書いてあった解説そのまんまでしたし、あの本がちょうどレース前に出てなかったら、もっと人気なかったんじゃないですかね(笑)。
今:実際、しばらく逆ショッカーのオッズ下がって期待値下がっちゃうかもだよね〜。この馬は一番逆ショッカーで美味しい、「それまで距離が長いか、掛かるかして抑えていた馬」ってやつだったし。先週も話したとおり、そういう馬が、「今回は折り合いを気にしなくて良い」みたいなコメントがあって解き放って乗ってくるタイミングを狙って買えば、逆ショッカーはかなり効果的だから。今回も、ずっと折り合いを気にしていた馬で、前走も2走前のハイペース1400mより延長でペースダウンしたけど、距離が長いからって敢えて我慢して少し後ろに回る位置取りショックを仕掛けた馬だ。こういうのが短縮で解き放ったときが一番強いということだね。血統的にも、クロフネの牝馬だから、逆ショッカーにはピッタリだし。2走前のハイペースのときも無理せず自然に先行出来ていた馬だ。というか、気負っていたくらいだから、ほぼ絶対に走る逆ショッカーになる。疲労もないしね。唯一の不安は解説したように滞在函館の環境だけ。こういう牝馬は滞在の場合は落ち着いてプラスに出るケースが大半だけど、そこそこの確率で環境になじめないで発汗して大幅減の馬もいる。こういうのはいくらステップが良くても、その時点でもうアウトだから。心配はそこだけだった。ちょっと減ってたのは嫌だけど、入れ込みも発汗もなかったから、夏を考えれば許容範囲で、環境が駄目ってことはなかったと判断出来る。昨年の函館スプリントSに出ていた、同じ桜花賞からのキャンディバローズね。あれは環境になじめずに大幅減で400キロまでに減っちゃって9番人気で最下位に沈んだんだ。もちろんS質がジューヌエコールより弱いのもあったから押さえの1頭までという評価だったんだけど、それでも普通5着前後くらいには来る、短縮別路線のステップだったわけだからね。とにかく、この北海道開催はそこに注意だよ。逆に滞在に馴染みすぎてリラックスして、自分が競走馬ということさえもすっかり忘れて太りすぎる馬もいるけどね。
編:結局3着の9番人気エポワスもダブルショッカーでしたもんね。函館1200mはショッカー走りますね〜。
今:間隔開けて年内1戦のみとはいえ、連対後の9歳馬が来ちゃうとはね〜。で、先週の函館芝1200mに続いて、今週は函館ダート1000mの逆ショッカーを見てみよう。ダート1000mは短縮馬の出走が多い分、ステップ機会数が比較的多いんで、50回以上の機会数で出してみたよ。そうすると、8コースあった。そのうちの5コースで、複勝回収率100円超えだから、この5コースから買うのが無難だね。特に東京ダート1400mからは、単複共に140円を超えて、複勝率も3割を楽に超えているから、安定感、期待値ともに高い。複勝回収率では新潟ダート1200mからが極端に低いね。やっぱり軽い質のコースからだと、逆ショッカーの掛かりは悪い。逆に言うと新潟1200mからを外していけば、メジャーコースからの馬はだいたい大丈夫ということだ。中央の阪神と京都の1200mからは、人気馬が多いこともあって数字は目立たないけど、複勝率では0.350を超える。この中には惨敗続きの馬とかもいるわけで、まともな状態や逆ショッカーポイントを多く満たす馬なら、相当の確率で絡んでくるということになるんで、特に3連複の軸にはよいよね。複勝回収率も100円超えているし。ダートからのステップの場合は、ダートスタートのコースからの方が、函館1000mは相性が良いという考え方も出来るけどね。
京都ダ1200 0.359 70.0 111.9
阪神ダ1200 0.358 144.8 102.1
新潟ダ1200 0.248 98.1 65.0
中山ダ1200 0.277 125.8 85.3
東京ダ1400 0.327 148.0 172.7
函館ダ1700 0.180 145.1 97.8
函館芝1200 0.315 95.1 110.8
福島ダ1150 0.245 48.1 180.9
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